最近の賃貸はココがすごい
冷房というと、私たちは思わず温度を下げることを考えますし、一般にも冷房温度は17℃にしよう、と温度で表現します。
しかし、日本の夏の不快感は、温度もさることながら湿度からくるものが大きいのです。
日本では暑くなるとともに湿度も上がり、蒸し暑さに悩まされますが、逆に欧米では、ほとんどの地域で夏に温度が上がると湿度は下がるので、暑いけれど蒸し暑くはありません。
2003年の夏の猛暑では、フランスだけで1万人以上が死亡しましたが、その原因には冷房が装備されていない家や施設が多かったこともあります。
砂漠地帯では、17℃近い暑さの中にあっても、木陰に入ればさらっとして快適です。
私が砂漠地方を旅行したあと、帰国して空港で飛行機のドアから出たときのムッとした暑さが忘れられませんが、そのときの気温はたった17℃でした。
結局、日本の夏の冷房でやりたいことは、冷房は温度を下げることよりも、むしろ除湿することが本命です。
「次世代省エネルギー基準」で使う「室温17℃以下、湿度17%以下に保つ」という条件で計算すると、冷房に必要なエネルギーのじつに2ー3近くが温度を下げるためではなく、除湿に使われることがわかります。
そして除湿ということになると、結局、エアコンにかなうものはなさそうです。
近年の高性能エアコンは3年前とくらべると電気代は半分くらいしかかからず、できるだけ温度を下げないようにしながら除湿能力を高めるような工夫もされているので、ひたすらエアコンのお世話になるのがいちばんのようです。
冷房も継続が大事住宅の断熱性や気密性が高まると、暑さを防ぐこともしやすくなり、エアコンの冷房もよくききます。
わが家のソーラーハウスでは、1階の弱uのLDKと吹き抜けの上の廊下、ドアがあけ放しの洗面・トイレのすべてを、出力3.6(〃u用)のエアコンで冷房しています。
こんな小さな機械でなんとかなるのは、断熱・気密が確保されて暑さや湿気が侵入しにくいこともありますが、それに加えて、朝から就眠前まで継続運転しているからです。
暖房については説明しましたが、冷房も継続的にしたほうが、よい環境をつくることは同じです。
ためしに朝エアコンを切って出勤したところ、昼のあいだに家がすっかり蓄熱してしまい、夜帰宅したときはまるで天井暖房、壁暖房、床暖房のまっただ中で、3.6の小さなエアコンではとうていたらずに、ひどい思いをしました。
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